955【北海道紀行】博物館 網走監獄についてはわかった。では、現在運用されている監獄は??『網走刑務所』

北海道(Hokkaido)
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これまで何回かに分けて博物館 網走監獄について紹介してきました。
博物館となっているため、もちろんのことながら現在は刑務所として使われている場所ではありません。
では、刑務所としての機能はどうなってしまったのでしょうか?

もちろん、現在も使われている網走刑務所はあります。
それは、博物館 網走監獄の近くに存在しているのです。
2kmほど北に行ったところにあるのが、現在受刑者たちを収容している網走刑務所なのです。
元々は博物館 網走監獄にある木造建築などもこの場所にあったのですが、博物館として運用するために、博物館 網走監獄として移築されました。
そして、残されたこの場所には新しい舎房が建設され、現在も多くの受刑者たちを収容し続けています。
しかし、実際に運用されている刑務所であるため、その内部にまで入って見学することはできません。
ところが、この網走刑務所にも一般の人が入ることができる部分もあったりするのです。
ほとんどの人は博物館 網走監獄の方へ向かいますが、この網走刑務所の存在を知っておくことで、網走のさらなる楽しみ方が見えてくるのではないかと思います。

今回はこの、博物館ではない網走刑務所はどのような場所なのかについて紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 網走といえば刑務所の町。では現在も使われている網走刑務所とはどのような場所なのでしょうか。

博物館 網走監獄の記事です。

964【北海道紀行】ここで撮る記念写真は、網走ならでは『網走駅』
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947【北海道紀行】有名な舎房だけではない『博物館 網走監獄⑥ まだまだある施設の数々』
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930【北海道紀行】刑務所にはなくてはならない宗教施設『博物館 網走監獄④ 教誨堂』
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924【北海道紀行】かつての刑務所の農園作業施設の先駆けとして設けられた建物『博物館 網走監獄③ 二見ケ岡刑務支所』
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912【北海道紀行】網走監獄のシンボル的な存在といえばこの建物『博物館 網走監獄② 舎房及び中央見張所』
今回は第二回目の博物館 網走監獄の紹介です。今回紹介しているのは舎房及び中央見張所であり、放射状にのびた独特の形が特徴ですよね。この独特な形は、イギリスを中心に広く採用されている形の舎房であり、中央見張所を中心に5本の木造舎房がそれぞれの方向に延びた、囚人たちを監視しやすい形の形状となっています。
903【北海道紀行】さあ、網走の名所を紹介していこう。広大なこの施設を数回にわたって紹介『博物館 網走監獄① 正門・庁舎』
今回は、北海道は網走を代表するある施設についてです。その施設とは、もともと実際に使われていた監獄である、網走監獄です。現在は博物館として使われているこの建物ですが、網走=監獄というイメージを誰もが浮かべるほどあまりに有名な施設ですよね。ところで、実際にこの施設に訪れたことがありますでしょうか??

網走刑務所

網走刑務所とは、北海道の網走にある刑務所です。
あぁ、あの博物館ね!!

ではなく、現在も実際に受刑者たちが収容されている刑務所なのです。
現在の博物館 網走監獄にある放射状舎房などの木造建築物も、元々はこの網走川河口近くの網走刑務所の場所にありました。
昭和58年(1983)に網走刑務所の全面改築が行われた際に、これらの歴史ある木造建築群は、網走刑務所から約2km南にある天都山に移築復元され、博物館 網走監獄として開館しました。
そして、元々あった場所には、鉄筋コンクリート造の新しい舎房が建造され、10年以下の短期収容の受刑者を収容する目的で活用されています。
もちろんのことながら、こちらの網走刑務所は実際に受刑者の収容を行っている施設であるため、一般の人々が観光目的で入ることはできません。

網走刑務所が造られた経緯としては、明治維新後の日本国内にあって、政治犯などが続出し、各地の監獄が過剰な状態になっていることがありました。
また、北方から南下してくる恐れのあったロシア帝国による脅威を防ぐためにも、北海道の開拓は急を要するか題でした。
そのような中で北海道の開拓、主に道路建設を進めるために網走に刑務所が置かれました、
網走刑務所に収容されていた受刑者たちの主な仕事は、北海道の中央道路の開削工事でした。
受刑者たちの尽力と犠牲の上に、200kmを超える北海道中央道路は完成しています。

決してイメージとしては良くはない刑務所ですが、高倉健の映画『網走番外地』が人気になったことによって網走刑務所は有名な観光名所となります。

網走刑務所の特徴としては、広大な土地を生かした農園刑務所であるということです。
農業・畜産・林業、そして、伝統工芸であるニポポの木工作業など様々な活動を投資て受刑者たちの更生に取り組んでいます。
こういった刑務作業によって作られた製品群の展示場が刑務所に隣接して設けられており、こちらは一般の人々も訪れることができます。(※ただし、12月と1月は閉館しています。)
ここでは、様々な刑務作業によって作られた製品群を一般の人でも購入できるようになっています。
この場所でしか買うことができない製品がたくさんあるため、知る人ぞ知る隠れショッピングスポットとなっているのです。

いかがだったでしょうか。
刑務所を町の目玉とする、刑務所を有する数ある町の中でも全国的にも珍しい政策をとってきた網走の町。
決して本来であれば受け入れられ難い施設ではありますが、網走では町と刑務所、監獄博物館とが共存共栄している町なのです。

今回紹介した網走刑務所は一般の人は内部を見学することはできない施設ではありますが、紹介したように刑務作業によって作られた製品の展示場は人気のスポットとなっています。
網走に着いたらまずは博物館 網走監獄に訪れるのが王道の観光ルートではありますが、この現網走刑務所の見どころも忘れずに訪れてみたいですね。
日常生活ではなかなか味わうことができない雰囲気を味わうことができる珍しいスポットですよ。
非日常を味わうことができる網走刑務所も、網走を楽しむための選択肢の一つであるかもしれませんよ。


アクセス

網走駅から東に2kmほどの場所にあります。