全国各地、旅した時のお供になるものの一つがお土産ですよね。
その場所ならではのお土産を買って帰ることによって、いつまでも旅の記憶が鮮やかによみがえってくることでしょう。
近年ではどこもかしこもお土産市場が過熱し、何を選べばいいのか選びきれないほどのお土産が全国各地にあります。
今回紹介しているお土産は、沖縄で手に入れることができるお土産です。
それは、Tシャツなどをはじめにしたものなのですが、一番多いのがTシャツでよく見られるものです。
『海人』と書かれたシャツを見たことがありませんか?
こちらの海人シャツですが、沖縄で一般的に手に入れることができるシャツなのです。
うみびと??
と、思いませんでしたか??
こちらの読み方、”うみびと”ではありません。
海人と書いて、「うみんちゅ」といいます。
沖縄ならではの方言ですねえ。
このうみんちゅお土産ですが、非常に人気があって持ち帰ってくる人も多いですよね。
海外から沖縄にやってくる人々にもこのシンプルな漢字のTシャツは大人気なのです。
では、今回はこの海人と書かれたお土産関連について紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
海人(うみんちゅ)
周囲を海ん囲まれた沖縄。
海と共に生き、海を生業にしてきた人々が数多く暮らす沖縄。
漁師など、海にかかわる人のことを沖縄方言で『海人』とかいて”うみんちゅ”といいます。

漁師などを表すこのシンプルな漢字文字のデザインが、現在ではしっかりと沖縄を代表するようなものとなっているのです。
それもそのはず、年間で20万枚を超えるほどの大ヒット商品だったりするのです。
この海人Tシャツが発祥の地は沖縄県の石垣島。
その石垣島でひっそりと販売されていたTシャツが今や沖縄全土に広がり、沖縄を代表するほどのお土産にまでなってしまっているのです。
取り扱っている株式会社 海人工房は石垣本店から始まり、国際通りに数店、石垣空港、宮古島、そしてなんと台湾と、そのネットワークを広げているのです。
その素材も非常に品質が良く、Tシャツとしてはそこそこのお値段はしますが、長く着続けることができる品質であるということも有名であり、多くの人々から愛用され続けているのです。
シンプルでありながらこれほど沖縄を感じさせ、なおかつ広がりを見せている海人Tシャツ。
なぜこれほどまでの広がりを見せているのでしょうか。
そもそも、
海人=漁師。
これが果たして一般の人々に受けるのでしょうか?と思いませんか?
しかし、海人Tシャツは、この海人=漁師というイメージを大きく変えたのです。
今現在、この海人を言う言葉を見て、そこから”漁師”をイメージするでしょうか?
そこには、海人=海と共に生きる人々をイメージしませんか?
これこそが海人という言葉が新たに生み出したイメージ戦略だったのです。
そこには、周囲を美しい海に囲まれ、海と共に生きる沖縄の人々の生き生きとした姿が思い浮かぶのではないでしょうか。
そんな石垣島からスタートした海人Tシャツは、1990年代から大ブームを巻き起こします。
中でも、石垣島を訪れた芸能人たちなどがこぞってこの海人Tシャツを着て画面に登場したこともあって、世間への認知度が一気に高まったという経緯もあります。
SNSなどがなかった時代ではあったものの、社会に影響する人々がうまく周知宣伝したこともあって、現在のような不動の地位を確立するまでになりました。
大ヒット商品になるとつきまとってくるのが、コピー商品の存在です。
海人Tシャツも最初の頃は似たような商品が出回ったそうなのですが、株式会社 海人工房によって商標登録されているこの”海人”シリーズは、早くから徹底した権利管理を行っていたこともあって、現在市場に出回っているものは基本的には正規品がほとんどとなっています。
オンラインショップも充実しているので、沖縄に行かずとも海人Tシャツは手に入れることができるようになっています。
実際、WEBサイトを見てみると、Tシャツだけではなく、トレーナーやパーカー、や、タオルやキーホルダーなど、様々な海人グッズが取り扱われています。
ここまでの広がりがあると、どれを選ぼうか目移りしてしまいますね。

いかがだったでしょうか。
今では沖縄の顔ともなってきた海人Tシャツをはじめとしたグッズの数々。
石垣島という小さな島からスタートしたこの商品は、今では日本を席巻するほどのものになっているのです。
外国の方々にも非常に受けがいいこの漢字で書かれた商品。
目の付け所が非常に上手だったんだろうなあという感がしますね。
それぞれの地方のお土産市場の可能性を感じさせるものであるのではないでしょうか。