966【奈良紀行】大迫力の放水の様子を下から見上げることができる『天理ダム』

近畿地方(Kinki)
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大迫力のダムを下から見上げたいなあ。
日本国内にダムは数あれど、間近にしたから見上げられるようなダムというものもそうあるわけではありません。
ところがあるところにはあるものです。
今回紹介している天理ダムは、奈良県の天理市にあるダムです。
このダムの特徴は、ダムの放水される側のすぐ下に道路が通っていて、ダムの大きさを間近に感じることができる大迫力の光景が広がる場所ということなのです。

当たり前のことなのですが、ここのダムも様々な目的をもった多目的ダムとして設けられたダム。
しかし、その周辺も多くの人々が楽しめるように開発され、現在ではただ単なるダムというだけの存在ではなくなってきているのです。
ダムと共にその周辺地域の開発も進める。
そういった街づくりの一つの形がこの天理ダムとその周辺なのかもしれません。

今回はこの奈良県にあるダム、天理ダムについて紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 大迫力のダムを見たいならぜひ天理ダムに。家族みんなで楽しむことができるダム巡りに行ってみよう。

奈良県のダムに関する記事です。

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天理ダム

天理ダムとは、奈良県の天理市にあるダムです。
堤の高さは60.5m、長さは210mという大きさのダムとなっています。
大阪市の南部に流れ込む大和川水系である、布留川の治水対策として昭和54年に設けられダムとなっており、洪水調整や河川維持用水の確保が主な目的となっています。
さらには、天理市の上水道の水源維持も担っています。
この天理ダムに置いて70万トンの容量を確保できるようになっており、日量で1万トンの取水ができることで、天理市の上水道用水を提供し続けています。

この天理ダムは天端(てんば)を国道25号線が通っており、その国道がさらに天理ダムの放水口のすぐ下を横に通っているのです。
つまり、この国道を通っていくことによって、天理ダムの放水側を下から見上げ、その後天理ダム上の天端から周囲を見下ろすことができるのです。
なかなか珍しい光景を立て続けに見ることができる場所なのですね。

天理ダムが造られたことによってできたダム湖は青垣湖と呼ばれます。
この名前は万葉集に詠まれた和歌にちなんで名づけられた名前なのだそうです。
また、展望公園や、ダム風致公園、休憩広場、バーベキュー広場、レイクパークが周囲に造られているため、地域の人々の憩いの場の一つともなっているのです。
その中でもダム風致公園は、1000本近い桜の木が植えられており、桜のシーズンには花見目的で多くの人々が訪れる場所ともなっています。
そのため、普段は道路はそれほど混みあうこともありませんが、花見のシーズンだけは渋滞が発生する場所ともなっています。
またそれ以外にも周囲の木々は大きく育ち、季節ごとに様々な表情を見せてくれる場所となっています。
ダムの機能として人々の生活を支えるだけではなく、ダムの周囲を開発することによって、家族で楽しめるスポットとして、多くの人々から親しまれる施設となっているのですね。

ちなみに、天理の駅からこの天理ダムまでの途中に、桃尾の滝という場所を通過します。
森に囲まれた美しい滝であるため、余裕があればこちらも見てみてもいいかもしれませんよ。

アクセス

天理駅から東へ6kmほどの場所

天理ダムへ行ってみた

それでは、天理ダムへ行ってみましょう。

国道25号線を東に向かって進んでいくと、遠目に天理ダムが見えてきました。

天理ダムはこのように、放水口の側からダムの全景を見上げることができるように、国道が走っています。

見上げてみるとこのような感じです。
なかなか壮大な光景ですね。
この角度からダムを見上げられるというのもなかなかないかもしれません。

天理ダムの天端にやってきました。
先ほどの国道25号線をそのまま進んでいくと、天端に到着します。

こちらがダム湖である青垣湖です。
この湖の周囲には展望公園や、ダム風致公園、休憩広場、バーベキュー広場、レイクパークといった施設がたくさん設けられており、多くの人々が訪れる場所となっているのです。

なお、ダムカードは、同じく青垣湖湖畔にある天理ダム管理センターでもらうことができます。

いかがだったでしょうか。
奈良県の中でも多目的ダムとしては最も古い歴史をもつ天理ダム。
それだけに長い歴史を培ったダムとなっており、地域の観光スポットの一つとしても確固たるポジションを築いているダムとなっているのです。
ダムカード巡りというと、少し無機質な感じもするかもしれませんが、天理ダムのようにダムによって開発が進んだ観光地を発見できるという点からも、面白い試みなのかもしれませんね。