974【人物あれこれ】これほど世界を震撼させた独裁者は他に類を見ないのでは!!?『スターリン』

人物あれこれ(Person)
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世界の歴史の中には数多くの独裁者と呼ばれる人々が存在していました。
決して良い意味では使われないこの独裁者という言葉。
ぱっと思いつくのはおそらくヒトラーではないでしょうか。
独裁者という名前と、そこから醸し出されるこの負のイメージはこのヒトラーという人物によって定着してしまったといっても過言ではないと思います。

さらにアジアに目を向けてみると、中国の毛沢東や、カンボジアのポルポトなど、強大な権力を手中に収めた独裁者という人物たちは、多くの人々を苦しめ、その命を奪っていったのでした。

そして、ヒトラーと並ぶほど忘れてはいけない人物が、かつてのソビエト連邦のトップに20年以上も長らく君臨した独裁者がスターリンです。
世界が冷戦下にあるときに、二大大国の一報を率いた権力者であるスターリン。
その強大な権力をもって国のかじ取りを行ったスターリンですが、たった一人の人物に権力が集中するということはこれほど恐ろしい結果に結びつくのかというような時代をソ連は迎えることになります。

今回はこのかつてのソ連指導者であったスターリンについて調べてみることにしました。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 偉大な指導者なのか、歴史に名を残す独裁者なのか。超大国を率いたスターリンとはいかなる人物だったのでしょうか。

スターリン

ヨシフ・スターリンとは、かつて24年間という長期にわたって、かつてのソビエト連邦の最高指導者として君臨した人物です。
その時代とは、第二次世界大戦をもはさんだ、世界的に混乱の時代。
このような時代に超大国を率いた人物ということで、さぞかし素晴らしい指導者であったのだろうと思いきや、この人物の名前を聞いてもそこには暗い影がちらつきます。
それは何よりも、このスターリンという人物が、国のトップであるとともに、歴史上忘れることのできない独裁者であったということも挙げられます。

農奴の家系出身の両親のもとに生まれたスターリンは、決して裕福な生い立ちをもった人物ではありませんでした。
しかし、時代の流れと流れ込んできた運をもとに、革命家となったスターリンは、ソ連共産党の党員として、当の中でその実力を高めていきます。

スターリンがソ連のトップとして君臨したのは1924年のことでした。
ソ連圏国の指導者であるレーニンの死後、混乱を極めたソ連共産党内内で力をつけたスターリンは、約5年をかけてスターリンの独裁体制を成立させます。
共産党内を抑えたスターリンは、理想とする社会主義国家建設のために、数々の政策を進めていきます。
農業の集団経営化の推進をはじめ、急速な重工業化を国家を主として進めていったのでした。
それと並行して、スターリンに異を唱えるものは粛清が行われ、誰もそのやり方に口をはさむことはできなくなっていったのです。
それは政治的対立者だけではなく、スターリンのやり方に対して批判的な人々に対しても行われるようになりました。

このようにして数々の施策を強権的に進めた結果、スターリンの個人崇拝が進み、そのバックにあるソ連共産党によるソ連という国家が事実上確実なものになったのでした。

そして時代は第二次世界大戦を迎えていきます。
ドイツやイタリアといったファシズム国家とは一線を画したソ連でしたが、戦争が激しくなるにつれてこれらのファシズム国家と中立条約を締結し、独自のポジションで戦況を見ていくことになります。
そして、戦勝国として第二次世界大戦後の世界におけるアメリカに相対する超大国として、その後の世界情勢に大きな影響を与えていくことになります。
この時期にスターリンは国家最高指導者として、科学技術や工業などの政策にも力を入れていくようになります。
しかし、1953年に死去した後は、国の中ではスターリンの粛正による一強独裁体制に対して批判的な意見が大きくなっていきます。
後に、フルシチョフによって行われたスターリン批判が大きなきっかけとなり、スターリンのイメージは恐るべき独裁者だったという評価が大勢になっていきます。

しかし、世界を二分するほどの超大国を率いた指導力に対する評価と、それに反して世界でも類を見ない独裁者であったという意見とが、今もなお二分されるほどの状態であり続けていることも事実なのでした。

いかがだったでしょうか。
果たして彼は偉大な指導者だったのか、それとも人類史上最悪な独裁者だったのか。
後世に生きる人々にとってはそれは判断しようもない状態になっているのかもしれません。
しかし、自らがのし上がるために、味方であっても粛清する。
どこの国でも権力を求めるいざこざというものはありますが、それほどまでに人の生き方や考え方までもを変えてしまうのが権力を握るということの恐ろしさかもしれませんね。