テレビでは数々の旅番組がありますが、新しいスタイルの旅番組が続々と始まる一方、長い年月放送され続けてきた番組もあります。
そういった、長い年月続けられてきた旅番組というのは、見ている側としては安心感すらありますよね。
今回は、そんな旅番組の中でも、すでに50年以上続いている旅番組について紹介していきたいと思います。
その旅番組の名前を『遠くへ行きたい』といいます。
この番組が始まったのはなんと1970年。
昭和45年のことなのです。
元々は故 永六輔氏による旅番組というスタートだったものの、早々に永氏とスタッフとの意見の相違によって、数々の著名人が日本各地の旅を紹介するという形で続けられています。
50年を超えるということで、その放送回数も2500回を数えるこの遠くへ行きたい。
そこには数多くの人々がこの番組作りにかかわってきたという歴史があるのです。
今回はこの旅番組の中でも1~2を誇る長寿番組、遠くへ行きたいについて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
遠くへ行きたい

遠くへ行きたいは、昭和45年(1970)に始まり、25年以上、2500回以上の放送を数える旅番組です。
元々は、永六輔氏をレギュラーに据え、日本各地の風土や歴史、食や温泉宿などを訪ね、紹介するという内容でした。
しかし、番組開始から1年で番組と永六輔氏とに意見の相違が生まれ、それ以降はレギュラー出演者のない番組となりました。
毎回、俳優やタレントなどの著名人が出演し、旅先を紹介するスタイルとなって、現在まで続いています。
番組作りの特徴としては、あくまでその回のレポーターが旅をしている様子を撮るというスタイルとなっており、レポーター+数名のスタッフという構成で撮影されるスタイルが放送開始当初からずっと続けられています。
また、見ている人がリアルな旅を感じることができるように、映像素材を徹底的に集めることから、現地の音にまでこだわりをもち、徹底的に旅先で収音しているのだそうです。
50年前というと十分な撮影機材もままならなかった時代。
その時代から、見ている人にリアルな旅を届けるという姿勢をもち続け、様々な工夫を凝らしながら、日本各地の素晴らしい光景を届け続けている番組なのです。

そんな遠くへ行きたいですが、レポーターとしては数多くの著名人が起用されています。
この番組に起用されるレポーターの基準としては、その旅先でであるあらゆることに興味をもって楽しんでくれる人を選んでいるのだそうです。
そのため、その人その人が旅先で感じる新しい発見や感動などの感情がストレートに画面から伝わってくるような作りとなっています。
2500回を超えると、同じようなところを取り扱うこともあります。
北海道や長野、京都などになってくると、100回以上も取り上げられているのです。
しかし、それぞれのレポーターが、それぞれ感じたことを見ている側に伝え続けてくれているため、いつまでもこの番組は続けていくことができているのです。
読売テレビ系列で放送されており、日本テレビでは現在日曜の6:30から放送されていますが、系列放送局でも放送されている局、放送されていない局もあります。
また、放送時間も早朝から昼、夕方など、なかなかにバラバラになっているので、見る場合にはきちんと放送時間の確認が必要です。
この遠くへ行きたいで有名なのが、この番組のテーマ曲でしょう。
この番組テーマ曲は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
永六輔氏によって作詞されたこの曲は、一番最初はデューク・エイセスによって謳われていました、
その後、様々な人々が歌い手として番組を彩ってきました。
2023年現在では、森山直太朗氏がこの歌を歌い、これまでの長い番組の主題歌の歴史を受け継いでいます。
曲の歌詞ももちろんですが、曲のリズムやテンポなど、全てがこの旅番組すべての雰囲気を表しているといっても過言ではない曲となっているのです。

いかがだったでしょうか。
当ブログでもいろいろな旅番組を紹介していますが、やはりこの遠くへ行きたい派旅番組の一つのフラッグシップモデルだと思います。
安心してみることができる構成と、見ていながら旅を体験しているかのような放送内容。
新しいことに挑戦する番組も素晴らしいのですが、この番組のように変わらない良さを追求し続ける番組というものも必要なのです。
しかし、変わらずに旅の良さを届け続けるために、随所に変わらずに良さを届けるために変わっていかなければいけない努力や工夫も見られます。
ただ単に受け継ぐだけではなく、その良さを変わらないように見せ続けていくためには、人知れない苦労がそこにはあることなのでしょう。
この番組を見ることで、日本国内色々な場所に行ってみたくなることは間違いないでしょう。