若いころ、チャレンジした人もいるのではないでしょうか?
自転車での日本一周。
若い時、時間があるときだけにチャレンジすることができる旅のスタイル。
なんのために・・・、と切り捨てる人もいるかもしれませんが、その度が自分自身の人生に何らかの影響を与えることになったりするのです。
日本一周でもなかなかに大変な旅ですが、それが世界一周となるとどうでしょう?
あまりにもスケールが大きいので想像すらできないですよね。
しかし、世界には上には上がいるのです。
自転車で世界一周にチャレンジした人もいるのです。
どれだけの時間がかかるのでしょうねえ、世界一周となると。
今回見つけた記事は、そんな世界一周を自転車で成し遂げたという記事でした。
しかも、ただの自転車ではありません。
なんとその自転車、サドルが2つあるんです。
タンデム用自転車なのです。
乗っている2人の息が合わなければ、通常のシングルの自転車よりもしんどくなってしまうタンデム自転車ですが、2人の息が合うように練習して、乗れるようになってしまえば単純に2人力。
強い推進力で乗れるようにもなるのです。
では、このタンデム自転車で世界一周を成し遂げたとあるカップルの記事について見ていきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
タンデム自転車で世界一周したカップル

イギリス出身のとある夫婦は、ドイツはベルリン、ブランデンブルク門から出発し、約180日後にゴールの同地へタンデム自転車で到着することを目指しました。
そして、予定していた通りの約180日後にその挑戦は終了を迎えます。
21か国という数の国、約29000kmもある途方もない距離を旅してきた2」人が経験してきたこととはどのようなことだったのでしょうか。
もともと熱心なサイクリストだった2人。
2015年に出会った二人。
2018年に結婚したあとは、たくさんのソロバイクでのツーリングを行ってきました。
しかし、2人の関心はタンデム自転車に売っていきます。
タンデム自転車で難しいと思われるのは後部座席の人、通称ストーカーと呼ばれる人です。
しかし、以前自転車に乗ったことがある人にとっては、タンデム自転車になれるのはそう難しいことではないそうなのです。
何しろ彼らのつあっているタンデム自転車は、コントロールを全て前に座る人、通称キャプテンに委ねなくてはいけないのです。
2人が世界一周に出ようと思ったきっかけは、2020年にとある2人の女性がタンデム自転車で地球一周する世界記録を破ったこと。
この出来事に感銘を受けるとともに、もっと早く世界一周ができるのではないかと、タンデム自転車での世界一周に興味を寄せていきます。
そして、タンデム自転車での世界一周に、男性ペアの記録、女性ペアの記録はあるものの、男女混合での記録保持者がいないことを見つけます。
2人は、ギネスに世界最高記録として登録してもらうことを考えます。
しかし、ギネス登録には条件があり、最低で18000マイルサイクリングすることと、地球のちょうど反対側にある2つの対せき地を通ってスタートすること。
そしてその場所でゴールすること、という内容でした。
ギネスと条件を確認した後は、世界一周チャレンジに向けてトレーニングを開始します。
来るべき日に向けて何千マイルも走り続けるカップル。
それは、まだ旅が始まっていないものの、過酷な練習だったことです。
また、旅で使うタンデム自転車を手に入れることも大変な課題でした。
自分たちのためのタンデム自転車を入手するために、数々の人材からのアドバイスなどを得ながら、世界中から部品を入手していきました。
2人のためだけにカスタムメイドされたタンデム自転車は、9900ドルもの費用がかかります。

旅へ出発
そして、6月にいざ旅に出た2人は、ベルリンを出発したあとは、チェコ→オーストリア→スロバキア→ハンガリー→ルーマニア→ブルガリア→トルコ、と各国に入国して通過していきます。
一日約10時間の自転車ツーリングは、なかなかに過酷なものになったことでしょう。
世界一周となると様々な国々を通過していかなければなりません。
しかし、中には思い通りにならない国もあります。
計画ではアゼルバイジャンを通過する予定だったものの、国境制限のためにルート変更を余儀なくされ、トルコからその次はインドに直行し、そこから自転車でマレーシアに向かいます。
タンデム自転車の場合、前に乗る人は自転車前部の保持のため、ステアリングすることに精神的な疲労を感じます。
かといって、体格差のある二人が前後を交代するわけにもいきません。
そのため、旅先の様々な地点で、目的地を楽しむために時間を使うという考えを完全に捨てなければ、旅を完遂することはできなかったのです。
それだけではなく、数々の問題が旅には付きまといました。
けがや事故、病気もありました。
遅延したこともビザの問題もあります。
特にマレーシアではスピードが出すぎたことで、かなりひどいけがをしたのだそうです。
その後の旅の続行を真剣に考えるようになったことも事実だったようです。
幸いなことに自転車そのものが問題を抱えていなかったこともあって、旅を続けることになった二人。
8月にはシンガポールに渡ります。
シンガポールからはオーストラリア、そしてニュージーランドに渡ります。
この2か国を制覇した後は、カナダのバンクーバーへと飛びます。
西海岸から東海岸に向けては、ロッキー山脈の横断という過酷なルートがあります。
なるべく丘陵を避けていた2人でしたが、ここだけは避けて通ることができません。
無事にカナダをクリアした二人は、再びヨーロッパに戻ってきます。
11月にポルトガルのリスボンに到着した後は、スペイン→フランス→ベルギー→オランダとサイクリングを続け、ゴールであるドイツのベルリン、ブランデンブルク門へと到着を迎えます。
2人を出迎えてくれた友人や家族たち。
大きな目標を達成することができたのです。
そして、男女混合のタンデム自転車による世界一周した記録は、ギネス世界記録として認定されたのです。

いかがだったでしょうか。
世界には様々な過酷なことにチャレンジしている人がいるものですね。
しかし、それを達成した暁には、それをやった人でしか知りえない何かがあることは確かなのです。
世界はまだまだ広いなあということを感じさせてくれる記事でした。
