今回は奈良県にあるダムの記事です。
奈良県には数多くのダムがあり、市街地から近い所にも多くのダムがあります。
そのため、人々がそこで見られる自然の光景を求めたり、高い展望台からの眺めを見に行ったり、四季折々の自然の移り変わりを見に行ったりなど、ただ単にダムとしての機能を求めるだけではなく、人々の憩いの場としても活用されているのです。
今回紹介しているのは、奈良県桜井市にあるダム、初瀬(はせ)ダムは、最終的に大阪を通り、大阪湾に流れ込む大和川の上流部に建設されたダムとなっています。
このダムが設けられたのは、多目的用途のために造られたダムとなっており、建造されてから45年以上人々の生活を支え続けています。
ダムが造られると必ずそこにできるのはダム湖ですね。
初瀬ダムが造られたことによってできた湖は、一般から公募を行った結果、まほろばという古事記の中にある言葉からとられた名称をつけられた湖となっており、運用され始めた当初から、地域の人々と一体になって設けられていったということが、このことからもよくわかるのではないでしょうか。
今回はこの奈良県にあるダム、初瀬ダムについて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
奈良県に関する記事です。








初瀬(はせ)ダム
初瀬(はせ)ダムは、奈良県の桜井市にあるダムです。
近鉄大阪線の長谷寺駅を降り、北に向かって歩いていきます。
長谷寺とは、奈良時代を創建とし、多くの古典文学にも登場するほど、歴史と伝統のある場所です。
国宝や重要文化財を有するこの長谷寺には、非常に多くの人々が参拝に訪れる奈良県でも有数の観光スポットです。
途中、この有名な長谷寺を過ぎ、さらに登っていくと、高さが55mもの高さがあるダムが見えてきます。
これが初瀬ダムなのです。
展望広場もあるこのダムは、そこから見える静かな風景も見どころですね。
大和川の最上流に建設されたこのダムは、多目的な用途で建設されたダムです。
その目的としてまず一つ目は、大和川が洪水にならないようにするための洪水調整機能です。
次に、奈良県桜井市の上水道水の水源として、毎日2500㎥の上水道水を提供することによって、人々の生活を支えています。
最後に、河川の維持用水としての役割をもっています。
夏の灌漑期に計画的に水を放流することによって、河川の維持のために役立てられています。
このような役割をもった初瀬ダムは、昭和44年(1969)に工事着工され、昭和63年(1988)に完成しました。
ダムが設けられると、必ず伴ってできるのが水を貯蔵するダム湖です。
もちろん初瀬ダムにもダム湖があります。
周囲を自然豊かな山々に囲まれた静かな環境の中にあるのがダム湖の『まほろば湖』です。
この名称ですが、1988年に地元小学校亜から名称を募集して決定した名前なのだそうです。
このまほろばという名称ですが、古事記の中に出てくる言葉であり、素晴らしい場所という意味がある言葉なのだそうです。
駅からも1.5kmという、ダムにしてはアクセスのしやすい場所にある初瀬ダム。
長谷寺観光とセットで、周遊しながら楽しむことができるダムなのです。
なお、ダムカードはこの場所では配布されていません。
ダムから西に10kmほど行ったところにある橿原総合庁舎1階の守衛室にて配布が行われています。
アクセス
近鉄大阪線長谷寺駅から北に1.5kmほどの上りの先にあります。
初瀬(はせ)ダムへ行ってみた
それでは、初瀬(はせ)ダムへ行ってみましょう。

こちらが初瀬ダムです。
長谷寺駅からも徒歩で行けるほど、アクセスはしやすいダムとなっています。


こちらから大和川に放流されます。
なお今回は上から見た光景になっていますが、実はこの堤防の下まで降りることができ、真下からダムを見上げることができるようになっています。
そちらからダムを見上げてみるのもいいかもしれませんね。

こちらがまほろば湖です。
その名称を応募から決めたことからも、地域の人々に親しまれる場所を目指して設けられてきたという歴史があるダム湖。
初瀬ダムの展望平場から、湖と周囲の自然を眺めるのも、ここまでやってきた疲労をねぎらってくれるかもしれませんね。
いかがだったでしょうか。
奈良県は市街地から近い所にこのようなダムが数多くあります。
そこの展望から眺める景色は、ここを訪れた日としか味わうことができないものですね。
ダムかあ・・・ではなく、一度訪れてみて、その大迫力の光景を見てみてください。